転職活動(5)
先に転職した元同僚によるとエージェントはピンキリのようで、なるべく複数のエージェントに相談するのがいいらしい。さらにネットで調べると、エージェントには広く浅くの総合型、狭く深くの特化型の2種類にざっくり分けられるようだ。
細かい内容は省くが最終的に5社のサービスを利用した。ここでは各エージェントについて所感を簡単にまとめておく。なお私は最終的に直接応募した求人で決めたため、内定受諾後のフォローは経験していない。
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(1) 総合型エージェントA
業界最大手。担当エージェントはいわゆる「数撃ちゃ当たる」戦法で、とにかく大量にエントリーすべしとのアドバイス。提案のあった求人の大半は微妙に希望や経験からズレていて、あまり相性が良くないなという印象だった。
その代わり、ここのサービスは10万件におよぶ膨大な求人DBに自らアクセスできるという唯一無二の長所がある。これにより転職サイトのような使い方ができるので、エージェントは日程調整役だと割り切るのもありだろう。
(2) エンジニア/メーカー特化型B
ハウツー系のサイトであまり出てこないところ。求人数は1万件程度らしいが、業界特化型だけあって、エージェントは業界特有の働き方やマインドセットを良く知っているという印象。
企業との信頼関係も良いようで、面接後のフォローや各種調整のサポートも群を抜いていた。紹介された求人は総合型で募集していないややマニアックな案件が目立ったので、求人1つ1つの質は高いと思われる。
(3) 総合型エージェントC
Aに比べて規模は小さいがハウツー系サイトではよく出てくるところ。結論だけ書くと、まったく使えなかった。例えるなら、営業志望の人にCGデザイナーを薦めるくらい頓珍漢だった。こういう地雷が存在するから複数のエージェントに相談する方が良いとされているのだろう。
(4) 管理職/専門職特化型D
Bに比べると規模が大きくハイクラス求人が中心。ここは企業や地域ごとに別々の担当が付いているようで、求人ごとに異なるエージェントがコンタクトしてきた。転職活動の後半に登録したのもあって面接まで進んだ案件は無かったが、Bと同じく業界の言語が通じるエージェントが多い印象だった。
(5) 地域特化型E
リクナビNEXT経由でコンタクトがあったので相談。すでに直接応募で選考を進めていた求人をピンポイントで提案してきたのにはびっくりしたが、最終的にそこから内定を頂けたことを考えると、目利きのエージェントだったのかもしれない。こちらも総合型に無い求人情報を持っていたため、Uターン目的なら相談した方が良さそう。
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個人的な見解では、キャリアの方向性がある程度明確なら業界特化型、色んな可能性を探りたいなら業界最大手の総合型、居住地優先なら地域特化型をメインに使うと良いのではないかと思う。
細かいことを書くと、総合型は求職者とコンタクトする担当と企業とコンタクトする担当が別々なのに対して、特化型は同じ担当が求職者と企業の両方とコミュニケーションするケースが多いようだ。そのため私がかかわった限りでは、情報の質・速さともに特化型の方が優れていた。